倫理観と仕事

自分が持つ倫理観と仕事の関係について、考えたことはありますか?あまり日本では話題になることが無いテーマですが、欧米では盛んに議論される事柄です。殆どの人は、毎日の仕事をしていて、自分の倫理観に反すると感じることは、無いかもしれません。もちろん、多くの企業は社会にそれほど大きな害があることをしている訳ではありません。

しかしながら、企業は時として大きな力を持ちます。そして、それが間違った方向に進むと、多くの人に避難されるような結果を巻き起こします。具体的な企業をあげて言うと、日本では、原発問題でいつもやり玉にあげられる東京電力などでしょうか。欧米では遺伝子組み換え作物で有名なモンサントなんかが思い浮かびます。

そして、そのような企業で働いていた場合、あなたはどのように振る舞いますか。個人の倫理観を優先させますか。それとも、企業の方針を優先させますか。上記にあげたような、社会問題になるほど大きな問題では無いかもしれません。企業の度を超えた利益至上主義が、自分の価値観と合致しない。そういうこともあるかもしれません。また、過度に誇張した広告に、良心の呵責を感じる機会もあるかもしれません。そういったとき、私達はどのように行動すれば良いのでしょう。

アメリカでの調査結果

ここで、アメリカでの興味深い調査結果があります。米デロイト社が調べたところによると、ミレニアルズ(1982年以降生まれの世代)は、自分の倫理観を大事にする傾向が強く、49%が倫理に反する仕事を断ったことがあると答えたそうです。また、44%が自分の価値観と合致しない企業のオファーを断り、56%が価値観に反する特定の会社では絶対に働かないとの結果が出たそうです。

彼らは企業に厳しい目を向けており、58%は「企業は倫理的に行動している」また、57%は「経営層は社会を改善することに尽力している」と感じているものの、まだまだ改善の余地はあり、「企業は利益を追従する以上の、大きな志を欠いている」と54%が感じているそうです。

また、40%の今の会社で働き続けようと考えているミレニアル世代は、今の会社が「経済的成功を超えた強い目的意識」を持っていると感じており、87%は「会社の成功は経済的なパフォーマンスのみで図られるべきではなく、大きな目標を含めるべきだ」と答えました。

では、日本では?

日本での若い世代といえばゆとり世代ですが、彼らはどうなのでしょうか。ゆとり世代という名称もあり、何かと揶揄されることが多い世代ではありますが、もしかすると、上記のような強い倫理意識を持っているのかもしれません。日本でも、このような調査が待たれるところです。

出典 : The Deloitte Millennial Survey 2016