モチベーションが低下する要因

「何かこのごろやる気が出ないな。」なんて思うことはよくありますよね。また、あなたが管理職の場合は、「なんで部下の皆はやる気を出してくれないんだろう。」なんて、よく考えているのではありませんか?

こういったモチベーションの問題は、その人の性格や考え方のせいにされやすいものです。「あいつは仕事に情熱を持たない人間だ。」などと言うのは簡単ですが、それでは何も好転しません。ここは思い切って別の要因を考えてみてはいかがでしょう。実は仕事の内容自体が、モチベーションの低下につながっていることもあるのです。

モチベーションを高める6つの要因

アメリカの産業心理学者ハックマンとローラーは、以下の6つの特性が仕事に備わっていればモチベーションは高められ、また疎外も少なくストレスも少なくなると考えました。

1. 多様性

これは仕事のなかで作業をする人に必要とされる操作の多さや幅の大きさ、仕事で用いる道具や手続きの多さの程度のことを言います。例えば工場での仕事の場合、1種類のネジを回す作業のみを行っているというのは、多様性が低いと見なされ、モチベーションを下げると考えられます。それよりも、より多くの工程、数種類のネジを回したり、ワイヤーをつないだりなどすることが、モチベーションに良い影響を与えると考えられます。

2.  自律性

これは作業する人が、計画を立てたり、道具や方法を選択したり、手続きを決定するに際して自らの意見を反映できる程度のことを言います。これも工場での仕事の場合、やることが全てマニュアルで定められ、それ以外を行うことを厳しく禁じられている、という状態は良くありません。それよりも、何か予想外のことが起こった際には、自己の裁量で行動することを期待されているということが、よりその人を動機付けます。

3.  タスク・アイデンティティ

これは作業する人が自らの仕事の全体を見渡し、それの全体を遂行でき、彼らの努力を識別できる程度を言います。自動車の製造を例に取ると「自分が作っている箇所がエンジンなのかシャーシなのか分からない。」という状態よりも、「自分がサスペンションの調整をしている。」と明確に認識出来ている方が良いわけです。

4.  フィードバック

これはどのようにすればどのようになるかについて、仕事そのものから有意義な情報が得られる程度を言います。自分が製造したものの品質が良いのか悪いのか、そういったことが分かることが好ましいと考えられます。

5.  他者とのかかわり

これは仕事を完成させるために他者(同僚や上司、顧客など)との関係を必要とする程度を言います。孤独に仕事を行うよりも、コミュニケーションなどによる刺激があったほうが、よりモチベーションが高められると考えられます。

6.  友人形成の機会

これは作業する人が仕事中に互いに話し合ったり、親しくなれる程度を言います。全くの息抜きが無い環境より、親しくなったり話が出来る方がより良い影響が出ると考えられます。

仕事の中にモチベーションの種を

いかがでしょうか。あなたの職場に当てはまることはありましたか?

このように、仕事の中にモチベーションにつながる種を植えるということも、職場のモチベーションに対するアプローチとして検討してみても良いかもしれません。